資質・才能をキラリと発揮するための「良い環境づくり」
資質・才能をキラリと発揮するための「良い環境づくり」
経営者や管理職、士業の方々にも、新入社員や新規のクライアントさんを迎えるなど、外からの変化があったかも知れません。
様々な変化があっても、常に平安な心持ちでご自身の「良さ(資質)」「得意(才能)」を発揮するための「良い環境づくり」を、<コミュニケーション>の視点からお話しして参りたいと思います。
新しい会社や異動先の部署、新規のお取引先との間でこんな風に不安になることはありませんか?
ちょっとした<コミュニケーション>の工夫で「良い環境づくり」がスムーズに出来ます。
「新たな環境での関係構築」新しい方々との関係性を育てる工夫
新しい会社や異動先の部署、新規のお取引先との間では、まずは「打ち解ける」ことが必要です。
新入社員研修等で、仲間づくりの第一歩となるアクティビティを「アイスブレイク」と呼んで、自己紹介やちょっとしたゲームなどで打ち解ける機会を設けることがあります。
「アイスブレイク(=氷の壁を打ち破る)」と呼ばれるくらい、コミュニケーションの障壁は課題となるものなのでしょうね。
普段でも同じことが言えると思います。
「打ち解ける」ことが難しくなる理由は、三つあります。
・自分のことを伝える働きかけが不足している
・相手を知る働きかけが不足している
・その両方
①「自分のことを伝える」工夫;ひと声から間合をつめる
「おはようございます」「お疲れ様です」などの挨拶から入って、徐々に親しくなることから始めましょう。
エレベーターなどで乗り合わせた時、廊下ですれ違った時、ランチの場で会った時など。
自分から積極的に「笑顔で挨拶」しましょう。挨拶されたら、誰しも「内心は」嬉しいもの。
その嬉しさをスッと表せない「照れ屋さん」もいますが、内心は嬉しいものです。
笑顔を贈れば、やがては笑顔が返ってきます。
少しずつ自分のことを知ってもらうことが、やがてボディブローで効果を発揮します。
一気に間合いを詰めようとしないことがポイントです。
マメなコミュニケーションで徐々に近付くように心がけると自分も気が楽です。
② 「相手のことを知る」工夫;相づちから始めるコミュニケーション
仕事以外の場面での「雑談力が大事」ということを聞かれることが多いと思います。
雑談で相手のこと知り、距離を縮めることが出来ます。
とは言え、雑談力を磨こうとか、積極的に雑談のキャッチボールをしようと思うとなかなか進みません。
まずは、身構えずに「相づち」「聞くだけ」から始めてみてください。
「へえ〜」「凄い」「流石です」と、笑顔で相づちを打ったり、笑顔でうなずいたりするだけでOKです。
注意点は、「ちゃんと聞いて相手を知る」ことです。
ただ微笑んでいるだけで「右から左」はバレますし、そもそも「相手を知って打ち解ける」」ことからズレてしまいますので。
*
職場のムードメーカー的な人の話の輪に加わるなども良いと思います。
こまめに接触頻度を高めることが大切です。
少しのやりとりでもよいので、コミュニケーションの頻度を増やせば、「打ち解ける」きっかけになります。
話しかけるのが苦手でも、挨拶をするときに顔を上げる、明るい笑顔を心がけるなどの繰り返しが、「良い環境づくり」につながります。
POINT: 小さな一歩が「戦略的なきっかけづくり」となる
報告の仕方で信頼構築が加速する
仕事中の相手への声かけや、報告の仕方で悩むことはよくあります。
忙しい相手へのコミュニケーションの仕方を配慮することは、「良い環境」を築くために不可欠です。
まず、相手が「聞く」状態にあるかどうかの観察が大前提です。
・時間の余裕
・気持ちの余裕
この2つは、「聞く」状態に密接に関わります。余裕のない時に人の話を聞く気にはなれませんよね。
忙しい仕事の隙間を観察して「今よろしいでしょうか?」と声かけをし、相手の「イエス」をいただいてから、報告・説明を行います。
「◯◯の点が分からなので、教えていただきたい」
「◯◯の件についてご相談したい」
「◯◯の仕事について至急ご指示をいただきたい」
と、内容・要点を整理し「言いたいこと、聞きたいこと」を明確かつ簡潔に伝えましょう。
POINT:“タイム イズ マネー“
「忙しい相手の時間をもらっている」という意識を忘れずに。ひいては、自分の時間を有効に使うことにつながります。
前提条件として、前述の「小さな一歩」を積み重ねておくことが大切です。
提案・アドバイスの仕方で信頼を深める
仕事上で、よりよい方法を提案したい場面があると思います。
場面としては、以下の3パターンがあります;
・同僚同士
・上司から部下
・部下から上司
どの場合にも、「良い環境づくり」に必要なことが4つあります。
①伝えるタイミングを見極める
②従来の方法を否定しない
③相手の感情を害さない
④よりよい結果で全体に貢献するという意図で提案する
業務が集中する時期や時間は避けて、提案することが肝要です。
従来の方法で進行していて起きた問題を簡潔に伝えた上で、自分の考える方法を提案するのが望ましいのですが、
この際、「〇〇のやり方でやってみてはダメですか?」という聞き方を試してみてください。
「カリギュラ効果*」のソフトな応用です。
*カリギュラ効果;「ダメ」と言われると興味を掻き立てられ、逆の行動に走るという心理現象のこと
アドバイスするときのコミュニケーション
気遣いと適切な距離感がカギとなる
親身になって相手のメリットになることを伝えよう
上司・部下
先輩・後輩の関係性で
必要となるアドバイスが「良い環境」を強化することに繋がります。
相手を気遣いつつ、簡潔な会話を心がけることが大切です。
「分からなかったら聞いてください」と言うと、相手は質問しづらい気持ちになるかもしれません。
「分からない」=「能力がない」と感じてしまう場合があるからです。
「分からなかったら」ではなく
「説明不足な点や疑問があったら」といった前提なら、その点を回避できます。
説明不足は伝える側の非であり、疑問を抱くことはあなたの気づきが素晴らしいと無意識のうちに伝えることができますので、言われた側は聞きやすくなります。
加えて、「途中まで進んだら声をかけてください」と言っておくことはとても有効です。
いずれも、大きなミスの防止にもつながり、損失を防ぐ効果があります。
仕事の仕上がりにつてアドバイスを付け加える際には、まず感謝を伝えることが先決です。
その上で、「より良くするため」の意図とメリットを織り交ぜて提案型でアドバイスすることが、相手の意欲を掻き立てます。
アドバイスを一方的に伝えるだけでは、受け取った側は、次々に無理難題を畳み掛けられているように感じてしまいます。
相手の「聞く耳」をつくることも「良い環境づくり」に欠かせません。
昨今、ニュース等で重大な問題となっているのが、数字やデータのミスです。蟻の一穴で命取りとなることもあります。
その際は、追及するのではなく
「計算式がズレたようなので、検算して良いですか?」と言った提案から行いましょう。
POINT;NG行動を心得る
次々に畳み掛けて求めるのはNG。数字やデータのミスについては、責任をその人のミスに帰結させる指摘はNG。
「自分が直す」と手短に伝え、了承を得ることがポイント。
小さなステップを積み重ねて「良い環境」を育てる
人間関係においては、いろいろな立場の方やさまざまな状況が関わっています。
小さなステップを積み重ねて「良い環境」を育てることで、
どのような変化があっても、平安な心持ちでご自身の「良さ(資質)」「得意(才能)」を発揮し続けることが出来ます。
私どもはスーツをコミュニケーション・ツールの一つと捉え、皆様の「良い環境づくり」のお手伝いをしています。
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