周りを幸せにする人

周りを幸せにする人

一月も半ばとなりました。

新年のスタート、いかがお過ごしでしたでしょうか?
私共も、住まいとオフィスそれぞれの産土神社に無病息災の御礼をして参りました。

日本では古来正月元旦に子孫の繁栄を見守り、徳を授け、家々に幸せをもたらしてくださる歳神様(歳徳神、お正月様とも呼ばれる)が高い山から下りてくると考えられていたそうです。

沢山の徳と幸せを授かるために、門松や鏡餅で歳神様をお迎えしてお祝いする様々な風習が生まれたと言われています。
私達は、毎年元旦に歳神様から徳を頂いて歳を重ねることになります。

年をとるほど徳が貯まる…と思うと、とても有り難いですね。

ところで、「徳」とはなんでしょうか?

Oxford Languagesの定義 によると;
「身についた品性、善や正義にしたがう人格的能力」

「広く他に影響を及ぼす望ましい態度」とされています。

弊社は洋服屋の立場から、
品性や人格の崇高さ、影響力は装いにも現れる
そしてまた、装いから創られる
と考えています。
 
内側から醸し出される品格、装いから創り出される品性が「内と外」双方から現わされて、

行動に映し出され「人となり」としてまわりの人に広がって行く。こんな風にとらえています。

装い=ファッションをどの様にとらえていますか?
と言う質問はちょっと堅苦しいかも知れませんが、装い一つで自分の自然な状態「なり」が分かります。

そして、自己成長や向上にも繋がります。

①装いには興味がない
②ラクなら良い 
③目立たず他人に咎められなければ良い
④人にどう思われようと自分の好きなものを着たい
⑤高そうなものを着ていると思われたい、優位に立ちたい
⑥キレイ、カッコいい、若々しいと思われたい
⑦上質なものを身につけたい

⑧礼節、敬愛を現したい

などなど…  

価値観や好みは十人十色です。
要は「どんなつもりで」装うかで、品格と人となりが現れると思います。

「どんなつもりで」を考えることが、成長・向上に繋がっていきます。

「徳を高めるつもり」で装いを考えていけたら、弊社としては最幸です。

では、身についた品性、善や正義にしたがう人格的能力、つまり…

徳とは、具体的にどんなものなのでしょう? 

ここからは、ワタクシ川口が年の分だけ「学問思弁考(がくもんしべんこう)*」 してきたことに基づいて書いてまいりたいと思います。 
        * 「学問思弁考」
   儒教の経典・四書のうち『中庸』で説かれる、学問の5つの心得。 「博く(ひろく)これを学び、審らかに(つまびらかに)これを問い、      
   慎んでこれを思い、明らかにこれを弁じ、篤くこれを行う」と説かれたもの。

 

主に以下の方々との直接の体験や書物での学びから、私なりに弁じてみますね 。

恩師ルー・タイス
マルコ・イアコボーニ博士「ミラーニューロンの発見」
ステファン・ポージェス博士「ポリヴェーガル理論入門」
「闘戦経」(日本最古の兵法書)
森信三「修身教授録」
二宮尊徳「報徳思想」
「真言宗勤行」
「旧約聖書」
「新約聖書」
民話
神話
寓話

諸先輩・先代・先々代

徳とは? 

①嘘をつかない ;
嘘をつくと言う行為は、自分自身に対しても他者に対しても不誠実となり信頼・信用されなくなります。
自分自身を欺くことは、成功したい人にとっては最もダメージの大きなものとなります。
何故なら、成功に不可欠な3要素の筆頭「健全な自信」を崩してしまうからです。

そして何より、一度嘘をつくと辻褄合わせに無駄なエネルギーを割くことになります。

② ありのままの自分を受け入れる(長所短所を俯瞰している) ;
自分の得手不得手を公平に理解していれば、
「こんなことも出来ない自分はダメだ」と自分を責める負のエネルギーで自分を疲弊させることがなくなり、
「健全な自信」が育ちます。
健全な自信は他者をありのままに受け入れることに繋がるので、

偏見やマウントをとるなど鼻持ちならないプライドに傾くことがありません。

③ 「良い悪い」「好き嫌い」で審判しない ;

二元論は敵を作ります。そして、自分自身の選択肢・可能性をどんどん狭めていきます。

④ 悪口陰口を言わない ;
文字通り信頼を失います。しかし、もっと怖いことがあります。
悪口陰口を聞かされる人はその時々変わりますが、言っている本人はその都度全てをもれなく聞いています。
これがコワいのです。脳は主語や人称を認知しないと言われています。
「Aさんは×××だ」「Bさんはこんな人」のAさん・Bさんの部分は抜け落ちて、
「×××だ」「こんな人」と言う悪い言葉だけが自分の記憶に蓄積されます。
つまり、自分が「×××で」「こんな人である」と刷り込んで行くことになるそうです。
負の無限ループです。

人相やあなたらしさが負のエネルギーで出来上がってしまいます。

⑤ 他者を尊重する  ;
他者を尊重する態度によって、闘いモードを駆動させる交感神経がしずまり、自分の中が平安な状態になります。
この状態は、コミュニケーション能力を高め、冷静に判断行動する基盤をつくります。

巡り巡って、自分自身への福として戻って来ることになります。

⑥ 感謝の心で暮らす・感謝を受け取って暮らす  ;
カリフォルニア大学、スタンフォード大学、ハーバード大学等の研究によると、
「感謝」により炎症や痛みが軽減され、長寿になると言われています。
「ありがとう」は、「嫌い」「あいつが悪い」と言う後ろ向きな感情や悪口陰口には進みづらいですね。
「ありがとう」と言えば、「ありがとう」と返って来ます。
斎藤一人さんは、一日4回「ありがとう」と言われるように生きなさいと言います。

「感謝の心で暮らす」の進化系です。

⑦責任を持って幸せになる ;
健康・人間関係・経済のバランスの取れた幸を築いて、まわりの人と共に幸せになることが真の幸せに繋がります。
まわりの人も幸せにするために、ハラを決めて自分が幸せなる。
 
「自分一人が幸せになれば良い」となると、このバランスは崩れます。

人は一人では生きていけないですし、「他者を犠牲にしている」と言う後ろめたさや欠けをつくります。

⑧お互いの幸せを喜びあう;
自分自身が満たされていたら、ライバルの幸せをも喜ぶことができます。

妬みや嫉みの感情は起こらず、争いはなくなります。

【徳の高い人が得ていること】

・幸福度が高い
・人気が高い
・家族、パートナーとの円満な関係
・信頼度、信用度が高い
・良い仲間、良縁に恵まれる
・日々の成長
・ストレスからの解放
・穏やかな生活
・健康、長寿
 
徳を極めるなら、誰からも評価されずとも人知れず徳を行うことが大切なのだそうです。
「陰徳を積む」と言われています。
 
徳を高めることは、大変なのではないか?と思われるかもしれません。

でも、自分に福として戻って来るなら、少し頑張ってみる気になれますよね?

これは、ミラーニューロンの働きと同じ仕組みです。
「合わせ鏡の法則」とよく言われるあの現象です。
こちらが睨めば相手も睨む。こんにちはと言えば、たいていこんにちはと返って来ます。

悪口をあびせかければ、悪口の応酬が始まります。

「情けは人の為ならず」です。

全てクリアしようとすると際限なく細かくなってしまいますが、

一言で言うなら…

「周りを幸せにする人」になる
例えば、触れ合った人みんなとその都度幸せな気持ちで別れる…

そんなつもりでふるまい、そんなつもりで装うことを大切にしたいと思っています。

「徳」を装いで表現したいですし、装いから強化・最大化することも出来ます。
文字数は限られますが、理念やビジョンを刺繍してジャケット内側のネーム部分にお入れしたり、
目立たない襟裏にお入れするサービスを始めました。
 
ご興味のある方は、どうぞお問い合わせくださいませ。
 
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