「忙しい朝こそ下半身を見落とすな」スーツ屋から見た装いの盲点;パンツ(ズボン)と靴下

「忙しい朝こそ下半身を見落とすな」スーツ屋から見た装いの盲点;パンツ(ズボン)と靴下

「忙しい朝こそ下半身を見落とすな」スーツ屋から見た装いの盲点;パンツ(ズボン)と靴下 

「装い」と言うとかしこまった感じになりますが、装いとは服を着ること。
服を着ることは、もっとも日常的なことですね。
毎朝身支度をして服を着替えるのって当たり前のルーティンですが、
出来れば忙しい朝の時間帯にはにショートカットしたい工程でもあります。
とは言え、きちんとした身なりはビジネスパーソンのエチケット。
このエチケットを守るメリットは皆さん日々感じていらっしゃることと思いますが、
あらためて上げてみますとこんなに沢山あります;

 

《きちんとした身なりでエチケットを守るメリット》

  1. 気持ちが引き締まる
  2. やる気が高まる
  3. 相手の方への敬意を現せる
  4. 不安を払拭出来る
  5. 信頼度が上がる
  6. 自信を持てる
  7. カッコよく見られる
  8. 洗練された良い印象をつくれる
  9. モテる
  10. 大切にされる
  11. 収入・売上が上がる 等など…
こうなると、面倒だからと迂闊にカット出来なくなります。
が、ポイントを押さえておけば、時短はできます。

 

そのポイントは2つ;

 

パンツ(ズボン)と靴下

 

です。

 

時短のポイント

【パンツ(ズボン)と靴下】
スーツとして上下揃ったものであれば、パンツ(ズボン)はクリアしていると考えられますが、あらためて両方見直してみてください。
 
下半身が大事です。
 ジャケットを着用しないクールビズの季節は、なおのことです。
 
下半身が大事な理由
 
理由を先にあげますと…
 
上半身には注意を向けやすいけれど、それに比べて下半身を意識できる機会が少ないからです。
 
ご自宅の洗面所でも外のトイレでも、鏡に映るのは大概上半身。
なので、朝だけではなく日中もちょくちょく整える機会があります。
ところが、、、
姿見など大きな鏡や街中のガラス面に映る自分の全身が見えた時に、ドキッとしたことはありませんか?
 
シャツやネクタイ等ならササッと手直しも出来ますが、下半身つまりパンツ(ズボン)と靴下はそうはいきません。
 
だからこそ、朝家を出る前に整えてしまいたいのです。

下半身がキマっていると、全身のバランスがとれます。

足元が基盤です。

<写真提供:SCABAL>

 

しかしながら、どうしても下半身は「二の次」になりがちです。
 
下半身を手持ちの物で済ませるためには、「普段のひと手間」をかけよう
 
シャツやジャケットには気をつかうけれど、パンツ(ズボン)は手持ちのジーンズや某低価格の世界チェーンのショップのもので済ませちゃおう! というのも、大いにアリです。
全身キメまくる必要はないので、下記の点が守られていれば大丈夫です!;
 
1)  カラダに合ったサイズである
2). 常にお洗濯されていて清潔である
3). 型崩れしていない
4). 脱いだ後、シワを伸ばしている(パンツ(ズボン)専用のハンガーに逆さ吊りにすると、パンツ自体の重みでシワが伸びます)。
5). 履いている間、常に綺麗なシルエットが保たれている
6). 素材に適度な厚みと艶がある
 
清潔感を保つことで、シャツ・ジャケットとの統一一貫性がつくられるので、バランスの取れた好印象な装いとなります。
 
 
手間をかけないと極めてかっこ悪くなる
 
手間をかけない、すなわち;
1)   カラダに合ったサイズを選んでいない
2).  洗濯を怠っている
3).  脱いだ後シワを伸ばしていない
4).  着用中シルエットを保っていない
 
と、こーなります;
 

↓↓↓↓↓

パンツ(ズボン)の型が崩れ、

・ダボダボでだらしなくなる
・鼠蹊部(足の付け根)に横ジワが出る
・腿の裏表に大きな横ジワが出る
・膝裏に無数の横ジワが出る
・膝部分が出てしまう(膝が抜ける)
・脚が短く見える
・ショボい印象になる
・安っぽい人間に見られる
 
せっかくジャケットやシャツに気を使っても、パンツ(ズボン)で台無しになります。
ジャケットで印象設計を補完できない夏場は、特に気を配る必要があります。
下半身をピシッと決めれば、
上半身がシャツやTシャツでも、きちんとしたカッコいい装いになります。
 
 
人は全体で印象づけ、評価します。
第一印象は0.3秒で決まり、その評価は一生持続してしまうそうです。
 
靴下について
 
さて、パンツからわずかに覗く靴下も見逃せません。
見えないから…と思われるかも知れませんが、腰掛けると脛まで見えてしまいますし、
チラっと数センチ見える足元で、全てが崩されてしまいます。
靴下は、「蟻の一穴」となり得るのです。
もちろん、靴も重要なアイテムなのですが、今回は靴下に絞りますね。
 
 
<写真提供:SCABAL>

 

「スーツと靴下」の回で述べました通り、スーツに履く靴下は「下記厳禁」です。
 
1). スポーツソックス
2). 白いソックス
3)  くるぶしソックス(素足)
 
白ソックスやくるぶしソックスを履いて良いのは、カジュアルパンツやジーンズと合わせる時だけ、
あるいは(かろうじて)カジュアルな着こなしのできる色物スーツの時だけです。
 
<写真提供:SCABAL>
 
カジュアルパンツでも長いソックスを合わせると品格あるコーディネートになります。
 
何故、長いソックスなのか? これは、靴下の歴史によるものなのかも知れません。

日本で靴下が履かれるようになったのは、明治の西洋化以降です。
それ以前は、足袋、襪(下沓しとうず)でした。足袋はご存知の通りの形状です。

しとうずは指の別れていない袋状の物で、奈良から平安時代の礼服・朝服に用いられました。

日本の足袋・しとうずは、貴族や高僧の防寒・防汚の用途もさることながら、主として神事や仏事等で聖域を汚さぬように履かれていたのではないかと考えられます。今でも能舞台などは足袋以外で上がることはできません。

一方、西洋の靴下は貴族や高僧を(つまり神仏や聖域ではなく人間を)寒さや汚れから守る用途が主であったかと考えられます。

<洋装社「紳士服百科事典」より>

西洋の装束はこのように、膝上の靴下(ストッキング)からスタートしたようです。
位の高い人は、脚を見せないように覆っていたのですね。
位の高い人の装束 →  品格の高い着こなし という系譜なのかも知れません。
 

<写真提供:SCABAL>

上の写真は、ジーンズのセットアップです。ジーンズ素材でも、長い靴下です。



夏は、涼しさが圧倒的に求められます。
だからこそ、爽やかであると同時に着崩しても汗をかいても「キチンとしている」印象をつくりたいものです。
印象からも涼しさを引き出せます。
朝、パンツ(ズボン)と靴下をキメておくだけで、ビジネスパーソンとしてきちんとした身なりでエチケットを守るメリットを最大限に活用できます。
 
〈参考情報〉
おすすめのパンツ(ズボン)素材
ウール 
実は涼しい。  復元力が秀逸(シワになりにくく、戻りやすい) 自浄力がある  シルエットが綺麗に出る
シルク・綿・麻の混紡 
涼しく艶があり、復元力がある  夏らしい素材感が引き立つ
新疆綿(しんきょうめん) 
繊維がシルク並みに長く、艶と復元力に富む  涼しい
ジーンズ 
家で洗濯出来る  カジュアルな演出が出来る  気軽に履ける
 
オーダーパンツ
19,800〜(VIP価格税込)
オーダージーンズ
38,500〜(VIP価格税込)
 
おすすめの靴下素材
ウール・シルク混紡 
通気性・保温性が高い
光電子  
輻射熱による保温性・通気性・発汗性が高い 、ニオイにくい  
 
 
一般医療機器段階着圧ソックス
2足組 10,780(税込)
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