コワイ「外見」と「言葉」の違い
「人は見た目が100パーセント」「人は見た目が9割」と言うドラマや本が、少し前に話題になりました。
中身や説明、言葉で伝えることより「見た目(外見・容姿)で決められてしまう」と言うもので、これを機にメラビアンの法則がふたたび注目されました。
私どもも、以前サンキュースーツのパンフレット(2012年前後)に引用しておりました。
第一印象は見た目(外見・容姿)3秒で決まる
「メラビアンの法則」というのは、1971年に米カリフォルニア大ロサンゼルス校の心理学者アルバート・メラビアン博士が提唱した法則です。
はしょって言うと
「第一印象は見た目(外見・容姿)3秒で決まる」です。
言語情報7%
聴覚情報38%
視覚情報55%
上記のウェイトで第一印象が決定されると言う
「7-38-55の法則」別名「3Vの法則(Verbal(言語)・Vorcal(聴覚)・Visual(視覚)」
と言われる法則です。
このウェイトの違いから、視覚情報が一番と解釈されていますが…
本日は、もう少し補足して深堀りしたいと思います。
「視覚情報が一番」に変わりはないのですが、元々のメラビアン博士の分析は、条件付きでした。
言語・聴覚・視覚の三つの情報に「違い(矛盾)があったら」
視覚情報が採用されると言う、「情報の違い(矛盾)」が前提条件でした。
つまり、この様な時;
優しい口調で(聴覚)、笑顔で(視覚)、叱った(言語)
叱られた人には
笑顔と優しさの印象しか伝わらない(つまり叱ったと思ってもらえない、注意や叱責は伝わらない)
と言うことです。
外見と容姿の違い
見た目の詳細=外見と容姿は、どう違うのか?
と言う疑問が湧いてきます。
容姿には「顔立ちと身体つき」と言う意味があり、顔と身体の特徴を表現する際に用います。
外見は、「外側から見た様子」と言う意味があります。
「外見」には、「ファッション」や「表情」「全体の雰囲気」「姿勢」なども含まれ、
「顔立ちと体つき」だけにはとどまらないことから、
「外見」は「容姿」も含んだ概念となります。
ここからは、容姿を含めた外見=見た目
と言う位置づけでお話を進めたいと思います。
第一印象は一生モノ
メラビアンの法則に戻ります。
言語・聴覚・視覚の違い(矛盾)について
これらがチグハグになっていることって、
日常のお付き合い(コミユニケーション)の中でよく見かけませんか?
・普段「笑顔と挨拶が大事」と言っている人が、会議では腕組みしてブスッとしてる
・「カリスマ美容師」と名乗っている人が、ボサボサの艶のない長髪
・「見た目が大事」と言っている人が、アイロンのかかっていないブラウスを着ている
細かすぎてスミマセン😅
実際に出会った方々を思い出して書いてしまいました。
やはり、見た目(外見)が記憶に残ります。
外見(見た目)と言葉に違い(矛盾)があると、言葉は入って来ていないだけでなく、失望や反感に繋がってしまいます。
容姿は、特に印象や記憶に残っていません。
並外れた容姿であれば—絶世の美女とか、心臓を一撃されるようなイケメンとかだったなら—
記憶に刻まれたのでしょうが…
あいにく、記憶には刻まれませんでした(笑)。
あいにく、記憶には刻まれませんでした(笑)。
第一印象は一瞬(メラビアンによれば3秒)で受け取られるので、
「外見」全体=抽象的で総合的な見た目の雰囲気で決定される様です。
何より気をつけたいのは、一瞬で決定された第一印象の賞味期限が永遠に続いてしまうことです。
第一印象で「NG」の烙印を押されたら、挽回するのが極めて難しいと言うこと。
第一印象で「NG」の烙印を押されたら、挽回するのが極めて難しいと言うこと。
まとめ
「外見は、内面を映し出す鏡」と言われています。
内面の本性が外見に現れてしまうとも言えます。ちょっと恐ろしいですね。
メラビアンの法則に従えば、言葉で取り繕うことが出来ません。
逆に心の中でどんなに良いことを思い描いて言葉にしたとしても、
外見で覆されてしまうことが9割(聴覚情報38%+視覚情報55%=93%)にもなる
と言うことです。
と言うことです。
外見(見た目)は、ことほど左様に重要なのです。
外見と言葉に違いがあると、信頼を損ねてしまう。
「信頼」は、お仕事にもプライベートにも影響する
「違い」を作る最も重要な要素の一つです。
だから良いスーツをつくりましょう
と言うのではありません。
外見(見た目)は内面の品格や人となりを現し、お会いする相手の方への敬意を示します。
着飾るのではなく、「整える」「気をつかう」ことが大切だと思います。
些細なことと思われるかもしれませんが、自分ごとへの配慮は他者への配慮にも繋がります。
そして、周りの人はその様に見ています。
言葉(言語情報)と口調(聴覚情報)と外見(視覚情報)の違いをつくらない
これは、コミユニケーションの行き違いの回避や信頼構築に非常に重要です。
「メラビアンの法則」から、外見の印象設計について感じたことです。