39(サンキュー)スーツの秘密

39(サンキュー)スーツの秘密

先週のブログで書いておりました通り、先代の頃はスーツ一着40〜50万でお誂えいただいておりました。
14年前の代替わりから間もなく発表した、39(サンキュー)スーツ。
その秘密について、前回のお話しを整理しながらお伝えしたいと思います。

 

1.  由来

2.  内容

3.  何故39(サンキュー)が実現できるか?

4.  イージーオーダー、パターンオーダーとの違い

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*     *     *

1.  由来

実は…先代が急逝して代替わりするというタイミングで、大変な事態が勃発いたしました。

先代が弊社の経理を40年間任せてきた総務部長(当時)が、
キャビネットとパソコンを空っぽにして出奔しました。
業務上横領・不正経理等の結果、12億の負債を引き受けることにいたしました。
その筋の人が乗り込んでくるなど、危険な局面もあり信用は失墜、お客様も激減して・・・

やっと商売を再開できた2009年当初の名簿は30人
お誂え頂いたスーツは、3着!

でも、不安と恐怖とキケンがいっぱいの滑り出しからしたら、
お客様にお店にいらして頂けるだけで、どんなに有り難かったことか!

心からの感謝「サンキュー」を込めて「39(サンキュー)スーツ」を発表いたしました。



2.  内容

標準体型シングル上下フルオーダーのお仕立て料
当時の希望小売価格80,000円(現在の通常価格は71,00円)を39,000円に!
 
選ぶ楽しさを味わって頂くために、生地・裏地・釦もコレクションを増やしています;
 
国産生地ベーシック・コレクション100種類
裏地 紳士 標準30種類 オプション97種類
   婦人 標準36種類 オプション66種類
釦  紳士 標準38種類 オプション72種類
   婦人 標準68種類 
 
こだわったのは、国内縫製でした。
ここは、代表の私が住込みの職人さんと寝食を共に育ったことによるこだわりです。
日本の職人さんに沢山の仕事をして欲しいと願ったからです。
国内(主に関東圏)の工房で日本人技術者と気持ちをそろえて縫製しています。


3.  何故39(サンキュー)が実現できるか?
 
・長年の信頼関係による、生地メーカーさんにお願いした(痛み分け?)協賛
 
・住込み職人さんの独立を契機に、
仕立てを社外の工房へ外注し「一人縫い」からチーム生産に切り替えられたことから、
工程の時短(お仕立上りまで約1ヶ月)とコスト削減が実現。
 
・仮縫いの工程をはさまず、仕上げ時の調整に変更(仮縫いご希望の方にはオプションで)

・その他、簡易包装・送料その他の削減
 
<お願い>
納品時、出来る限りご試着にいらしてください。
ご納品の際の調整(1回)は、無料で行います。
調整が生じた場合、2週間ほどお時間を頂戴いたします。
お送りの場合は、送料ご負担のご協力をお願いいたします。

 

 
4.  イージーオーダー、パターンオーダーとの違い
 
イージー/パターン・オーダー
決まった型紙があって、計測したサイズをプラス・マイナスして制作します。
「ゲージ服」「基準服」「サンプル服」を着てくださいと言われることがあります。
 
 
フルオーダー 
計測したサイズ、把握した骨格・姿勢・肉付きによって、お一人お一人の型紙を作成してお仕立てします。 

 

もちろん、39スーツは後者です。 イージーオーダー/パターン・オーダーとフルオーダーでは、着用時のストレス・お身体へのなじみ・お洋服の立体感に大きな違いがあります。

通気性・保温性が良い、シワになりにくい、シワになっても復元力があるなど…
生地の良し悪しによっても差は歴然と出ますので、生地・裏地の選定も厳しく行なっています。

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39(サンキュー)スーツの秘密〜なかなか、うん十年の思いが強くこもってしまい伝わりづらいかも知れません。
ご理解いただけましたら、幸甚です。

この辺りにつきましても、1/17のスーツ交流会や2/20のNewStyleカフェでお話しできたらと思います。
 
 
 
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