スーツと靴下のカンケイ

スーツと靴下のカンケイ

ここ数日めっきり寒くなって、五感が覚醒したのでしょうか? 
急に季節が進んだ様に感じます。
ついこの間まで電車に乗ると冷房が効いていたりしたので、何となく季節感も時間感覚もズレていたようです。

気づけば、11月も終わろうとしています。
季節や時の移ろいを感じるセンスは、私たち日本人にとって大切な要素のひとつではないかと思います。

スーツ屋としては、「装い」はこうした日本人の感性を磨く良いツールだと考えています。

今月は、「スーツの足元」を考えてみたいと思います。
「足元」からまず連想されるのは、「靴」となります。が、更にその中身、「靴下」について考えてまいりたいと思います。

靴下って、パッと見の視界に入りませんし普段あまり考えないですよね。
言ってみれば「二の次な」アイテムです。

ワタクシ事で恐縮ですが、靴下には忘れられない思い出があります。

私は、10代の頃めちゃくちゃ「阿呆」でした。
「日本なんてダメさ」と言ったりして、欧米への憧れを募らせていました(本当にアホでした)。
英語・英会話をワクワクしながら勉強し、外国人と話せると優越感に浸ったりしていたおバカギャルでした。

そんな中で、まあまあカッコいいアメリカ人英会話講師から「日本人は、靴下に無頓着だ」と言う話をされたことがあります。
何気ない笑い話の一つでその時はゲラゲラ笑って終わりだったのですが、何故か私のアタマの中では「ルール」となって記憶に定着しました。

彼の話はこうでした
「日本人ビジネスマンは、なんでスーツにスポーツソックスを履くの?」「スーツにそんな厚手の白いソックス合わせちゃダメ」
「スーツには黒か濃紺」

おもむろに椅子に腰かけて足を組み靴下を指さして
「ココから見えるのがスポーツソックスって、ダメ!絶対!!」と満面の笑みで言いました。
半世紀経った今も忘れられません。

彼はファッション関係者でも、イメージコンサルでもありません。

フツーの米国人英会話講師でした。着こなしのルールについて勉強したわけではないはずです。
服装の常識として知らず知らずのうちに、身につけていたのだと思います。

少し脱線しますが、アメリカって面白いなと思ったことがあります。

スーツと靴下の組合せの様に、日本とは違う観点の「常識」を10代のうちに自然に身につける用意がなされている様なのです。
私の甥は、アメリカンハイスクールを卒業しています。

その甥から聞いた話です。
生徒たちは、学校主催のパーティーに参加する機会が何度かあるそうです。
その際にマナーとして授けられた事の一つが、お誘いした女子学生を飽きさせない様に「気の利いた会話をできる様になっておきなさい。」というものだというのです。
これ素晴らしいですよね。学校生活をエンジョイしながら(表現が昭和です;;;)、少子高齢化対策にもなってしまうのではないでしょうか?!

先生から生徒へ・先輩から後輩へ、着こなし方や振る舞い方が自然に受け継がれて「当たり前のこと=常識」となっている様です。

前述の英会話講師の「スーツには厚手のスポーツソックスは合わない」というウンチクも、その様にして身についたものだったのではないかと思います。


【1 】スーツと靴下

ノウハウ的にまとめますと、スーツに合わせる靴下は下記の様になります;
(1) 厚手のスポーツソックスはNG
(2) 黒色 もしくは濃紺、濃茶、濃いグレーの無地
(3) 長め丈(腰かけてズボンの裾が上がっても素肌を見せない)

(3)の長め丈ついては、「素足でスリッポンを履きたい」というご意見もあるかも知れませんね。

 ここでの組み合わせは、あくまでもビジネスシーンやフォーマルシーンでのお話です。

カジュアルなセットアップやジャケパンスタイルでしたら;
・柄もの
・色もの
・アンクルソックス
・厚手の素材

などでコーディネートを楽しんで頂ければと思います。


【2】  プラスオンの機能性

長時間靴を履いたまま過ごさざるを得ない私たちのために、機能性を備えた靴下も増えました。

例えば、この様なお悩みに合わせた機能です;
・かかとのガサガサ
・足裏の皮膚の硬化(タコやウオノメ)
・浮腫み
・疲れ

かかとや足裏の潤い対策には、シルク素材や特殊シート使用の製品などが見られるようになりました。

弊社でヒアリングしたところ、お客様から実際にこの様なお声を頂きました;
① デスクワークで座りっぱなしで浮腫む
② オペで立ちっぱなしで浮腫む(ドクターの方)
③ 営業職で歩き回るので疲労がたまる
④ 膝を痛めているので脚が上がりづらい
⑤ 年齢と共に転びやすくなった
⑥ 足がつる
⑦ 足が冷える
⑧ 足がニオう

実に様々なお声で、驚きました。
スーツの領域外の事柄ばかりに聞こえますが…

「スーツで日常のパフォーマンスを上げる」ことを標榜している弊社としましては、
足元まで包括してこそ。

と、思っていたら…

出会っちゃいました。

機能性繊維で、上述の8つのお悩みをまるっと解決してしまう靴下に。
それもビジネスシーンで履けて、何より日本の職人さんが一足一足特殊ミシンでつくっている靴下に!

早速取り扱うことにしたところ、
一般医療機器の製造販売番号付きの製品だったため、急いで「管理医療機器販売業」の届け出を行いました。

 

 

 

光電子®️(こうでんし)という素材で作られています。
光電子の特徴;
・自分の体温を利用し、遠赤外線を輻射。
・遠赤外線の保温作用により、体を冷やすことなく環境に適応する体温リズムをサポート。
・衣類内の温度や湿度をコントロールしてムレにくく、一年中快適な環境をつくる。

  




段階着圧設計がポイントの様です。
タテヨコの土踏まずのアーチをつくって足裏が吸盤の様な状態になって接地面へのグリップを強め、部位にあった着圧により歩行・走行のステップを補完します。

こんな嬉しいお声を頂いています;
・ラクに歩ける(膝を痛めた方)
・一日歩いても疲れない(営業職の方・登山が趣味の方)
・エコノミークラス症候群予防に履いたら、浮腫まなかった(海外出張される方)
・夜中に脚がつらなくなった(50代男性)
・心不全の予後に愛用している(60代男性)
・足の浮腫みが取れて足首のくびれが20代の頃に戻った(50代女性経営者)
・夕方に脚がだるくなることがなくなった(50代経営者)
・女子高生の娘に「クサイ」と言われなくなった(40代自営業)
・階段を登りやすくなった(70代男性)
・体軸が安定してゴルフでベストスコア(ハーフ43)を更新し続けている(ゴルフ好きの経営者)


他にも乗馬、野球、空手、ダンス、アーチェリーに携わる方々からもご評価頂いていまして、正に望外の喜びです。

ただ…一つ欠点があります。

それは、着圧のため脱ぎにくいこと。

どうしても、、、という方には、アンクルソックスや女性用には5本指のアンクルソックスもございます。

サロンに、ご試着用として各サイズをご用意しています。

是非、お試しください。

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